Black loves 〜最強総長の彼女〜
「え、チューするの?」
嫌そうな顔をする女がいるんだ。
そんな嫌味なことを思った。
「嫌ー?」
ってかキスくらいは…ねぇ。
七日までには抱きたいし。
「嫌じゃないけど、あたしは汚いよ」
汚い…?
彼女は汚いという言葉が不似合いの清潔感溢れる美少女だった。
それは黒くて長い髪からも白い肌からも連想できる。
「清潔じゃん」
「クスッ、そうじゃなくて……」
「じゃあなんだよ」
「…………」
少しの沈黙で、段々春花の表情が曇っていった。
分からない。
鴇風春花って人物が分からない。