キミに捧げる恋のうた
「よっ!海[ウミ]」
朝起きて、お母さんのいるダイニングに行くと
無駄にテンションの高いやつが一人、あたしの席に座っていた。
「浪[ナミ]、雫さん今日も夜勤?」
「いや夜勤じゃねぇよ」
そう言いながら、ズズーっとみそ汁を吸っているこいつはあたしの幼なじみ。
相川 浪【アイカワ ナミ】
「じゃあ何で。そんなにあたしが恋しかったぁー?」
「そんなんじゃねぇよ。秋桜[アキオ]さんの作るメシがうまいからな」