キミに捧げる恋のうた
何でか分からないけど

知らないうちにそんな事をしているの。


あたしも気付いたのはお母さんに言われてから。


“ねぇ海。最近お風呂のお湯が少ないのはどうして?”

“え゙。本当に?給湯器壊れてるのかなぁ。でもさそのままにしとこうよ。半身浴って体にいいみたいだよ!”



という在りし日の会話によって、あたしの体は知らぬ間に痩せていって現在、あたしはルンルンなのである。




一応、浪の冗談を真に受けて少しだけ傷付いてるあたしに

浪は気付いているだろうか。



でもあたしはこのままでいい。

おさななじみのままで。






言いたいことを遠慮なく言いあえるこの関係は

他のどんな関係よりも一番心地いいから。




だから神様。

浪とずっと
おさななじみのままで
いさせてください。



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