キミに捧げる恋のうた










「浪っ!! 置いてかないで。一人にしないで」





玄関先であたしは無意識に叫んでいた。


浪が離れていく気がして
怖かったのかもしれない。



自然に涙がぽろぽろと流れてきた。





「アホ。それはこっちのセリフ」





浪はそう言って、あたしを抱きしめる。


それはどういう意味か分からないけど、あたしは素直に嬉しかった。



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