キミに捧げる恋のうた





『うみ〜、しぃちゃんがいないよぉ…』


夕方。浪が泣きじゃくりながら、あたしの家を訪ねて来た。


『なみ、しぃちゃんはおしごとでしょ! おとこのこなんだから、なかないの!』


あたしはそう言って浪の頭を撫でながらいつものようになだめる。

因みに、しぃちゃんとは浪の母親で雫さん。



『うん…ぼく、もうなかない!しぃちゃんがいってた。おとこのひとはたいせつなひとをまもらなきゃいけないって。まもるためにつよくなるんだ、って。


だから…うみをまもれるくらいにつよくなる!そして、ずっとうみのそばでうみをまもるんだ』










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