キミに捧げる恋のうた
かんちがい
「あっはっは!やっぱり来たのね、海」
「仲良いのね〜♪」
もう訳が分からない。
熱海の温泉にやっと着いて、お母さん達の部屋に辿り着くと、
笑われた。
爆笑された。
「雫さんが来いって言ったんでしょ〜?」
「別に私は浪に教えたのよ?浪だけにね」
「海は絶対来ると思ったわー♪」
何か面白がられてる。
絶対面白がられてる。
肝心の浪は、縁側の椅子ですでに寛いでるし。
なによ。
あたしには味方が一人もいないんかい!