キミに捧げる恋のうた
からかってるだけだよね?


それとも

浪は本当にあたしを女の子として見てくれてたの?



「違う。それは幼なじみとしてだろ?俺のこと男として好き?」



男として?

それは浪もあたしと同じ気持ちだったってこと?



「き、嫌い」



そう言った瞬間、浪の肩がガクッと下がった気がした。



「そっか。海の中では俺は幼なじみ止まりなのか」



ボソリと呟き、浪はあたしに背を向けトボトボと歩き出した。



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