光の子




いつか、来た道。


この人生でなんども繰り返した、
自分には馴染みのはずの恋に走るその姿。


なぜか。足元をすくわれたみたいに不安が襲った。


まだ十五歳だから、お母さん、広香にはまだそんな日は先のことだとばかり思っていて。


心の準備、まったく、なかったのよ。




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