光の子

決別






昼食は、知也と食べている。

特別進学クラスの広香はもちろん、
矢楚は同じ普通科に進んだ知也や木綿子とも、クラスが別れていた。


昼食の時だけ、知也が矢楚の教室へ迎えにくる。


矢楚は、昨日買ったスケジュール帳に、今週の予定を細かく記入していた。


学校に通うのは、あさっての水曜まで。

木曜からは、ブィットリアの練習や公式戦に帯同される。



それまでに各教科の先生に、休みの間の単位の取得について相談に行くよう、校長に指示された。


担任の英語は、レポートですむ。

残りの教科を書き出していた。



「学食、行こうぜ」



声に顔を上げると、知也が矢楚に近づいてくるところだった。


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