光の子
… … … … … …
完全に、迂闊(うかつ)だったと広香は後悔していた。
広香は、矢楚のサッカークラブにそれまで行ったことがなかった。
こんなに敷地が広くて、練習生が多いなんて。
ナイター設備の整ったグラウンド、室内練習場に、トレーニング施設。
小学生から高校生までが、同じような練習着でいるのだ。
矢楚がどこにいるのか、
見当もつかない。
戸惑っていると、
「広香?」
矢楚が、驚いた顔をして駆け寄ってきた。