【長編】FOUR SEASONS
そうよ!どんなにカッコイイ人でもやっぱりプレイボーイは嫌だもの。

麻里亜にからかわれたからって、一瞬でもときめいたあたしが馬鹿だったわ。

しっかりしなくちゃ。

あたしの理想は大好きだった幼馴染なんだから。

…もう届かない想いなのかもしれないけれど、今でもやっぱり大好きだから…。


気持ちを切り替えるように、空を仰いで深呼吸をする。

不思議そうに見る麻里亜に、『いいお天気だね』と誤魔化すと、桜の並木道を歩き出した。

麻里亜があたしの隣を歩きながら、『明日も良いお天気になりそうね?きっといいことがあるよ』と言った。


その日は夜になっても、まだ先輩の声がリフレインしていたけど、明日になれば全てが終わると思っていた。


翌日、沖崎先輩の行動が更にあたしを困らせることになるなんて、思いもしないで…。



++ リフレインFin ++


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