【長編】FOUR SEASONS
Summer 笑顔
日差しが強くなり雨の季節もやがて終わろうとしているのを肌で感じる。

学校からの帰り道、蒸し暑さに負けた俺は『コンビニ寄ってもいいか?』と優華に声をかけた。

優華が俺を見上げコクンと頷く仕草が可愛い。

優華と学校から駅までの距離を一緒に歩くようになって3ヶ月になる。

以前ほどにはピリピリとする事はなくなったが、それでもやっぱり周囲を気にしてしまうのは俺の考えすぎなんだろうか?

それでも、学校の外で何かあったら…とか、校内でもまた同じ事が起こったら…とか、色んな考えが浮かんでは消え、気が付いたらいつもあいつを目で追っている。

優華の笑顔は少しずつ心からのものになって来ていると思う。

俺と一緒にいても、時折その笑顔を見せてくれるようになってきたのが嬉しい。

ただ、それが友人の麻里亜と一緒の時が、圧倒的に多いのが気になるところだが・・・







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