駆け引き×スクープ3~Red Devil 赤い悪魔~
「ところでさ、心当たりとかないの?ストーカーと憎まれてる奴に」
食後にビールを飲んでたら栗塚さんが聞いてきた。
「ん~‥ストーカーは心当たりないですね…最近だったら恋人とかいませんでしたし。」
「告ってきた奴フったとかは?」
「え~‥!?ないですよ?私そんなモテない。」
「見た目と中身のギャップヒドいもんな」
おい。
「憎まれてる奴は~‥まぁ、職業柄いっぱい…?」
「……………………………………あー…」
やけに間が長くないスかね、栗塚さん。
「考えてみたんだけどさ……」
「何を?」
栗塚さんが話す。
「ストーカーと“Red Devil”…今岡から犯罪計画買った奴、同一人物なんじゃねーの?」
「は?」
「タイミングとか良すぎると思うんだよね。
ストーカーだったら夏梨名ちゃんの事、四六時中見てる訳だろ?」
それはイタい。
「俺と知り合ったのってここ数ヶ月の事だし、
今まで恋人いなかった君に急に男が(まぁ勘違いだけど)できて、嫌がらせとか始まったから…」
「自分のモノにならないならいっそ…って事ですか…?」
「あくまで推論だけど、ね……」
冗 談 じ ゃ ね ぇ
っんだよ、ソレ、
ゴゴゴゴ………
「っざけんな…!!野郎だったら正面から向き合えってんだよ!!陰でコソコソしやがって、言いたい事あんだったらはっきし言いやがれってんだ、ドチクショー!!」
「近所迷惑だからもう寝なさい。」