駆け引き×スクープ3~Red Devil 赤い悪魔~





「髪天パ?」
「さいですー嫌っスー」



などとくだらない話をしながらビールの空き缶を捨てる。




携帯のバイブの音




私は最近ストーカー対策(?)に会社から帰ると携帯の電源を切るから栗塚さんのだ。




栗塚さんはスライド式の携帯を取ってディスプレイを見て眉間にシワを寄せた。




「あっ!シカト!!」



「指ささない」




神田?と聞けば心底嫌な顔




そーだよなー、神田だったらディスプレイ見た瞬間電源切るもんな~




「……元カノ………」




ボソリと栗塚さんが言う。




あー‥、
なるほど、ね……




「え、えーと、でも仕事でーとか?」



「最近頼んだ仕事ない…ってなんで仕事関係って知ってんの?」



「ンーーーー………?」



クロスのペンダントを外す。




桐谷君☆
ゴ・メ・ン♪




「ふーん、わかった。明日あたり桐谷シメるから(首を)」




わぁぃ♪
心の中の黒い想いが殺気を通して伝わってくるぅ……




「…別にもう本当に関わりないんだよね、たまに仕事頼むくらいだし。」


「やり直したいとか?」



嫌み半分やっかみ半分での冗談




でも、




「‥まぁ、ね……」




ワッハーーィ♪♪
何だ私、今日は勘が妙に冴えてるZo?☆




「いーからもう寝るよ」


「あっ!なんかもっと色々聞きたかった!!」




人の恋愛話ってワクワクするよね!!←




目がキラキラしてたせいかこれ以上聞かせてもらえず、




「ぶはっ!!」



「おやすみ」




昨日と同じ体勢で2人とも眠りについた。




栗塚さん離してくんないんだもん……











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