駆け引き×スクープ3~Red Devil 赤い悪魔~





†side:月詠†




「ん………」




目を覚ました。




見慣れない場所、
ココ、どこー‥?




「いっ……つ………」




後頭部に襲う痛み、




思い出した。
そっか、確か私、誰かに殴られてー‥




身体に自由がない。




腕を後ろに回されてガムテープで止められてはいる




あの人影、一体誰だったのだろう……




辺りを見回せばコンクリートの壁




どこかの工場かしらー‥窓があるから地下ではないみたいね……




冷静に頭が回る自分に苦笑した。




でも一体誰が?




ストーカー?
それとも“Red Devil”から犯罪計画を買った奴?




ゾクリと背筋に悪寒が走る。




ドアが一つある。




けど鍵がかかっているせいで開かない。




窓は私の頭辺りにあるが手を拘束されているため脱出は無理そうだ。




なんとかしてこの状態を誰かに伝えなきゃ……




そうよ月詠、
自分の身は自分で守りなさい!!




ーガチャ……




!!




ドアの開く音に振り向く



「……!!」




ドアから現れたのは覆面をしている人物




黒いジャンパーに黒いスウェットのズボン




コイツが、ストーカーー‥?




「会いたかったよ…月詠ちゃん……」




合成音声
ストーカーだ。



覆面の下に機械を着けてるのねー‥




「貴方が私のストーカー?こんな所に監禁なんかして‥狙いは何?」



「フフ……ただ君を栗塚から離れさせたかっただけだよ。」




不気味な機械の音声




生唾を呑む











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