駆け引き×スクープ3~Red Devil 赤い悪魔~





私に、痛めつけられる月詠の姿を見ていろっていうの?




「誰が、誰がこんな事してるの!?」




桐谷君が月詠がストーカーと“Red Devil”という犯罪計画を売っている人物に狙われている事を聞く。




「栗塚さんが廃工場に向かってる。応援も向かってるよ。落ち着いて、あの人ならきっと月詠ちゃんを助けてくれるよ!!」




桐谷君が言う。




栗塚さんが……?




そう、あの人が……




ねぇ、月詠




どうして貴女はいつもそうなの?




親友の私に、何も言ってくれない。




そんなに、私は頼りない?




いつも1人で抱え込んで、私に相談した事なんて一度もなかったじゃない。




貴女の事だから、心配かけたくないだとか、そんな事ばかり考えてたんでしょう?




そんなの、寂しいじゃん



「少しは、言ってくれたって……」



「赤川、夏梨名ちゃんはお前に心配かけたくないから……」



「それが気にくわないのよ!!」




あの馬鹿!!




月詠のそういう所、大っ嫌いなんだから!!




「帰ってきたら……一発殴ってやる……」




だから、お願い




生きて帰ってきてー‥




神田が、少しだけ笑っていたのを見て、少しイラッとした。




先にコイツ殴ったろか?










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