駆け引き×スクープ3~Red Devil 赤い悪魔~

んなことだとは……!






†side:壱十†




息を呑む




壁に寄りかかり、
中の様子を窺う




1.2.




3...!!




拳銃を構え、中に入る。



中には誰1人としていない。




大きくため息をついた。



チッ……
ここもハズレか!!




次の部屋に行こうとしたが、奥に光が見えた。




「……!!」




拳銃を構え、振り向く。



耳を済ますと機械音が聞こえた。




警戒しながらも、奥へと進む。




「!!」




奥にあったのは小さいテレビだった。




起動している。




画面を覗き込む。




画面に映っていたのは夏梨名ちゃん




それからー‥




「麗子……?」




何故、麗子が?




元恋人であった清水麗子



彼女が何故ここにいる?



画面から音声が聞こえる。




ここで夏梨名ちゃんを監視していたのか




だが何故麗子が夏梨名ちゃんを?




真相が掴めない。




すると、画面から夏梨名ちゃんの声が聞こえてきた。




『か、勘違いーー!!私と栗塚さんは付き合ってなんかない!!』




何の話?




確かに付き合ってないけど今の状況で何を仰るのか。




どこか気の抜けた夏梨名ちゃんに脱力した。




『うるさいうるさいうるさい!!アンタさえ殺せば……壱十は私のモノになるのよ!!』




画面から聞こえた麗子の声




その台詞で今の状況が理解できた。











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