シュガースパイスな君
「こは…」
「だい…」

えっと…琥珀今おれを呼んだか?
「なんだ?琥珀…」

「うん…あのね…」

「あ?」

「ぇ、あ…あたしの好きってなに!?」

は…?何言ってんの、こいつ。

「は…?」

「あ…いや、プロフィールに好きな食物と好きな女性って項目があって、なんか…あたしと卵焼きって同列…なのかな…って思っちゃって…」

「ああ…」

「ああ…ってやっぱりあたし卵焼きなの…!?」

おいおい、琥珀は卵焼きじゃねーだろ…

「なわけねーだろ?」

「ほん、と…?///」

「っと、おれも琥珀に…――」

――グラッ…

「琥珀!?」

倒れかけた琥珀を慌てて、受けとめる。
「琥珀…?」

―――泣いたら数時間後熱を出す。過労を得たのち数日後に熱を出す。―――

さっき見たプロフィールに書いてあった事を思い出す。

―――あれか……

琥珀の額に手を置く。

―――この分だと39℃はあるな…
急いで、部屋に琥珀を運ぶ。

―――フワッ

この家に1つしか存在しないベッドは最高級だから、何をしても音は発生しない。

「琥珀…着替えは?」

「………無理…………。」

「取り敢えず、寝巻に着替えろよ…。」

「…ぅ〜〜ん…」
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