シュガースパイスな君
渋々、といった様子で頷く琥珀を見てキッチンへ向かう。

――――…

今日の昼飯はオムライス。

あ、これ、おれの得意料理ね。
おい、女みたいとか思うなよ?

料理も、小さい頃から習ってたからシェフ並みには上手い、らしい。と周りから言われてきた。

「琥珀ー!!出来たぁぁーー!!」
オレが叫ぶ。と返ってくる大きな声。

「わかったぁー!すぐ行くー!」

―――パタパタ…
「わぁー!美味しそぉ!!」
「美味しそう、じゃなくて、美味しいから。」
「そーゆーことは自分で言っちゃダメだよー?」
「そんなもんか?」
「うん。そうだよ?じゃあいただきまぁす!!」
「おう!いっぱい食え!」

―――……

「あぁ美味しかったぁー!!」
「それはよかった。あ、そうだ。明日、月曜から学校行こ?」

一瞬キョトンとした後、頷く琥珀。

「…あぁ、わかった。じゃあ準備しとくね。」
「おう、よろしくな!」

――――……

【琥珀Side】

起きると何故か大地が優しい。
そして、ご飯を作ると言うのだ。これには驚いた。
けど、この前も思ったけど大地の作るご飯はその辺のレストランより美味しい。
ので、お言葉に甘える。


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