オレンジ色の校舎
「何を話してたのかな?答えてくれるよね、遥ちゃん」
「い、いひゃ…ひゃなひゅ…」
その言葉と同時に、あたしの両方のほっぺから麻衣の手が離れた。あたしは安堵の息を漏らした。
「たっちーと…虫の観察をしてだけだよっ。そう!朝の空気を浴びて過ごす夏の虫と秋の虫を…」
「嘘がヘタなんだし、無理につかなくていいから」
「……す、みません」
しょんぼりとして広げてある自分のお弁当に手を伸ばす。
「どうせ、あたしとたっちーのために一肌脱いだんでしょ?」
「ひ…一肌脱ぐまではいかないけど、まぁ…近いかな」
「瀬川くん笑ってたよ。浅井は健真に浮気する気かよって」
「わ、笑っ…!?」
ひーん。だから、浮気じゃないんだってばー!!