オレンジ色の校舎





「……へっ。終わったもんね」



11月なのに寒さではなく、額には汗が滲んでいた。ど…努力の証だもんねっ。



出来上がった資料を須田ちゃんの机に置きに行くと、



『浅井へ
雑用お疲れ!これでも食って怒りをおさめてくれっ』



机にはこの手紙と、ホクホクの肉まんが置いてあった。須田ちゃんあたしが怒ってるってわかってたんだね?



「気が利くじゃん。……ありがとうございまーす」



このご褒美があれば、たまには雑用もいいのかもしれない。ゲンキンなあたしはそう思い、有り難く肉まんを頂いた。



「あっひゃひゃーい」



温かいと何度も唱えて、肉まんを拝みながら教室にカバンを取りに行った。



「……あれ?」



「なんだ、遥じゃん」



教室には一馬くんがいた。



「何で一馬くんが…?」



「補習がさっき終わったから、帰る支度をしてたとこ」



「そーなんだ」






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