オレンジ色の校舎
「悪いな!これとこれをコピーして、この2つを合わせて50部作ってくれるか?」
「ご…じゅ!?」
「あぁ。あっ、他に助っ人呼んでもいいからっ!」
「す…須田ちゃんは?」
「職員会議と生徒の進学の会議があるんだよっ。だけどあたしってば職員会議をすっかり忘れててさっ。だから頼むな、じゃ!」
須田ちゃん嵐のように姿を消していった。印刷室の鍵と数枚のプリントを渡されたあたしは、渋々とその場を後にした。
「須ぅ田ぁちゃぁーんっ」
ピッ。ガタンガタン…
須田ちゃんの名前を叫んだ後、コピー機のボタンを勢いよく押し、流れ出る用紙を見つめる。
この恩はいつか、自分に返ってくるんだから。切実な願いを込めながらコピーを終わらせて、50部作り出したあたし。
「うー…っ。まだぁ?」
嘆きながら作るこの作業は、もう二度と付き合ってやるもんかっ。