たばこの匂いとあなた
「…私に帰る家なんかない。
ほんとうの両親もいないの。」
そう言うと、またさっきの悲しみを思い出し涙がでた。
(泣いたら隼人が困る。)
そう思っても涙はとまらない。
するとふわっと優しいたばこの匂いがしたかと思ったら
私は隼人に抱きしめられていた。
「それならここに居たらいい。」
えっ…?
「今日初めて会ったばかりで
まだ信じられないかもしれないけど…
帰るとこがないならここに居たらいい。」