six bottle
セージが後ろから抱き締めた。





「行こう。きっとまた逢える。」





「うん、セージはセージの香りがするね。」






「な…。なんだよそれ!行くぞ!」
真っ赤になるセージが面白かった。





おばあちゃんまた逢えるよね、メリッサ絶対だよ。





日が上り湖は消えた。





誰もいない街アクアアドミナビリス。月に真実を、隠された街。





聖人メリッサもまた…。





「六つのボトルに搭…。」





「さあ行きましょう。」




水色の瓶は空になった。
メリッサの香りがする。





「すがすがしくて目が覚めるような香りがする。」





「置いてくぞ!」





「待ってよ!」





怪鳥ヒューレに飛び乗り湖を後にした。





フフフ…。





ミツバチが通り過ぎる。




「今度はどこに行くの?」





「明るい方へ。暖かい場所よ。」





< 33 / 45 >

この作品をシェア

pagetop