僕らの時間〈4〉
吉村と高原
「大丈夫?」

肩が大きく揺れる。

藤原でも仲谷先生の声でもない。

ゆっくり見上げると白衣を着て黒髪に白い肌が、とても似合っている。

「¨大丈夫¨じゃねぇよ。
ちょっと汗臭いけど着とけ」

聞いといて自分で突っ込んで
白衣を、うちに着せた。

「…ありがとう…ございます…」

立てるか?と手を差し伸べたかと思ったら手を引っ込めた。

「触ってもいけるか?」

「あ、はい」

この人は、状況を把握して気を使ってくれている。






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