メカニカルガール
遠くで雷鳴が轟く。


アルテミスは一瞬足を止めたが、薬の入った布袋をキツク抱き締め再び歩き出した。


避雷針があるとはいえ、安心は出来ない。


緩やかな坂を上りきると、街外れの大きな時計台が見えてくる。


Ⅸの文字がぼんやりと赤く浮かび上がっているのが見えた。


街外れの道端には、今も草花が繁り、緑であふれている。


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