ある17歳における不明瞭な愛についての考察






無意識だ。









俺は手元のハンドルをぐっと握ってサドルに飛び乗る。

ペダルを踏み込むと、一周空回りしたそれが俺の向こう脛を叩いた。じん、と鋭い痛みが走る。




まるでF1レースのスタートランプのように、やきもきしながらあと数秒で点灯するはずの青信号を待つ。
数秒のタイムラグでさえ、今の俺には重すぎた。






青信号、ペダルを踏み込む。







「……っくそ、」

もうずいぶん遠くの方で、千往の背中がひらりと揺れていた。


とはいえ。


自転車の俺には追い付けないこともない。





千往との勝負、これだけは────


これと、背比べだけは

負けられない。






「千往っ…!」




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