La ragazza che si liber di memoriaー鎖のカケラー
「…記憶喪失ですね」
医者の口から言われて新ためて実感した。
少女は思ったとおり記憶喪失だった。
最初は熱のせいで自分のことがわからないのかと思った。
でも…記憶喪失だった…。
そんなことを考えていると医者が口を開いた。
「…彼女……桐谷さんは、昨夜雨の中で倒れたんですよね?」
「はい。そうです」
「その時、桐谷さんはどんな様子でした?」
「……何か…普通じゃなかったような…精神的に…辛そうだったと思います」
「……そうですか……やはり……」
やはり……?
「多分、記憶を失ってしまうほど精神的に大きなショックなことがあって、……記憶を失ってしまったみたいですね」