月明かりがつくる道


「…はぁ〜。ついてね。」

心の声がもれる。

倒れた自転車を

立て直そうと手を伸ばした。

「ごめんなさい。」

声がした方向に

目を向ける。


知らない女の子が

頭を下げていた。


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