黒と白
何度目だったんだろうか。
玄関に立つと足が鋤くんで、前へ進めなくなる。
ほんの一年前はそんな事なかった。毎日が楽しくて、毎朝走って家を出てた。
部活に勉強に塾。
それなりに充実していた、と思う。
いつからか、周りと会話しなくなり、声をかけれなくなった。気づいたら外へ出るのが怖くなった。
自分が存在しているのか解らなくて、何度も確かめた。
その度に着けた傷は、腕一面を被って消えなくなった。
血を流している間は生きていると実感できた。
傷が残れば、夢じゃないんだと安心できた。

苦しくなる度につけた傷跡は深く抉れ、肉が盛り上がった。それでも私は、止めれなかった。
< 4 / 11 >

この作品をシェア

pagetop