遠恋
第2章 出会い


「はじめまして」

それは神様からの贈り物だったのかな?
7月のはじめ、神様からのプレゼントをもらいました。



「名前なんて言うの?」
「俺?仲野誠也っ」
「あたし、樹衣」
「じゅ…い?」
「あたり~☆みんな、きいって呼ぶんだよね」

誠也は同じ中3で、同じバレー部の人だった。

「樹衣~☆」
「なーに?」
「好きっ」
「あたしもっ」
メールは、いつもこんな感じ。
付き合ってるわけでもないのに。

「樹衣は彼氏おるん?」
「最近、自然消滅しちゃったあ(笑)」
「そなんや~。まっ、俺がおるやん」

誠也は…あたしのことどう思ってるんだろ?

あたしは完全に誠也に夢中だった。

< 8 / 38 >

この作品をシェア

pagetop