屋上の情報屋
プロローグ
キーンコーンカーンコーン♪

授業の終わりの合図である鐘の音が鳴り響いた。
この時間は実習だったのでみな体操服である。
ある者は体操服がズタズタだったり、勿論怪我をしている生徒や、既に医務室に運ばれた者もいる。
まあ、所謂…そういう学校だ。特殊過ぎて表には出ない学校。
それがこの特殊戦闘専門高校

将来は大体、どこかの企業に雇われてSPになったらまともな方だ。
暗殺者や、スパイ、殺し屋のプロにまでなることが出来る。
まあ、この学校を卒業するまでに生きていればの話だが。

正直、俺には生き残る可能性がゼロに近いと思う。
この前も合同演習で一度死にかけた。
あいつは『一度死ぬだけじゃ足りないでしょ~?せんぱぁい?』って笑いながらノコギリで俺の脇腹をゴリゴリしやがった!

もうこんな生活は嫌だ。
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!
絶対に逃げてみせる…!
いくら校舎にトラップが張り巡らされようとも、城壁が校舎を囲っていようとも、脱走者が見つかり次第死刑だろうとも!

俺はここを出て行く…!
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