《完》オフィスに鍵をかけて 〜キケンな部下と秘密の恋〜
10―過去にバイバイ 〜瑞樹side〜
     ☆☆☆☆☆




紙袋一杯のチョコレートを
抱えて、瑞樹は颯爽と
会社を出ようとしていた。




長かった2月14日の一日を
終え、帰宅しようと
していたところだ。




ところが、エントランスを
今まさに抜けようとして
いた所で、彼は唐突に足を
止めた。




「――――瑞樹!」




そう、自分の名前を
呼ばれたから。



_
< 280 / 338 >

この作品をシェア

pagetop