嬢王と夜王の偽装恋愛
ヤキモチ
「あたしお店戻るから」

あたしは京介のほうを見ずに
お店に戻ろうとした。


ぐいっ


「きゃ」

あたしは高いヒールで
こけそうになった。

「ちょっと!なにすんのよ」

あたしは京介の初めて
怒りの感情を持った。

妬きすぎてやばいんだよ


「なに怒ってんだよ」


は?

わかってないの?


「わかんないならいいよ」


「わかんねーだろ」


「わかるでしょ!」


「声でけーよ」

なによ自分だけ大人ぶって。


「京介が悪いんでしょ!」

「おまえ、本名叫んでんじゃねーよ」

京介がため息をついた。
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