嬢王と夜王の偽装恋愛
あたしたちは
用意を済ませて
CABELに行った。


キャストルームをあけると
シーンとした空気になった。


なんだよ。


「おはよーございます」


「華恋てめ~いい加減にしろよ」

菜穂と美鈴があたしに
詰め寄ってきた。


「なんのことだよ」

「昨日、RWAIのナンバーワンホスト
と一緒にいたろ?」


RWAI?

あ~京夜さんか・・・。


「あんたらに言う必要ないっしょ」


「美姫さんのこと敵に回すっての?」


「美姫さん?しらねぇよ」


美姫さんは、無表情で化粧を
続ける。


「おめ~みたいな、下っ端のキャバ嬢が
近寄っていい男じゃねんだよ」


はぁ?

ほっとけよ!

「言っとくけど、あたしから近寄ったん
じゃねーし。むこうから誘われたんだよ。
勘違いしてんじゃねーよ。」


美姫さんが初めて見せた

表情・・・。


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