Voice
『メロディー』






”いつだって、そばにいるのが当たり前”

だと思っていた。






でも、

そうじゃなくて、

君が居なくなって、

初めて気がついた。







二人で歌う、広がるメロディー







一人で歌う、寂しいメロディー



そんな、”メロディー”が、あることを。







だから、







二人で歌おう いつまでも









そんな、歌詞だった。











…この歌。







まるで、私と遠夜の事みたい…。






梓の歌声を聞きながら、

ふと、そう思う。










遠夜と出会って。




改めて、

”私は音楽が好きだ!”って、

実感することが出来た。








今は、、、




一つひとつの音を大切にして。



お互い、聞き合いながら…。



私は、神経を集中させて、ピアノを弾いた。







でも、










まさか…この後。。。






この”曲”の伴奏を

引き受けた事によって、





大変なことに

巻き込まれるなんて、








まだ、

想像もしていなかった。。。

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