Voice
「あっ!!

そうだ、そうだ!!





ナイトの研修の件だが、




梓、明日から、また単独に戻るぞ。」












「ぇえーっ?!」










私は、思いっきり叫んだ。







梓は、どちらかと言うと、



そんな私を

びっくりしたように見て、



つっ込んだ。















「おい!

何で、

お前がそんなに驚くんだよ。」











…あはは。









「いや…なんとなく?」










私は、すぐに、

笑顔でごまかした。



(危ない、危ない。。)







社長は、

私と梓の顔を見て、


続けて言った。











「もう、ナイトは、

充分に勉強したようだったからな。



ナイトには、

一週間後の

デビューコンサート準備を

進めてもらうことになった。」









私は、小さく頷いた。














やっと、歌が歌えるんだ。












…そして、

これで、このムカつく男とも…。










私が笑顔で梓を見ると、



梓は、気持ち悪そうに

「な、なんだよ!」と言った。










もう、何言われても構わないぞ。














…しかし。


人生は、そう上手く

出来ていないのである。








社長は、次の瞬間、


トンデモナイコトを言ったのだった。







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