Voice

5.初めてのkiss



○5○








私は、ドジだった。








急ぐあまりに、

目の前に、

段差があることに

気付かなかった。











「おい!

そこ、段差が…。」












「えっ!

きゃぁっ…?!」









その段差に、

足を引っ掛けて、


そのまま、

足がもつれて…。










「危な…」






梓は、

とっさに、

私の腕を掴んで、

引き寄せた。








その反動で、

勢いよく、

梓の方へ飛び込んで…。











そして…。









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