Voice

8.嫌な予感

☆8☆




「そ、そんなことはどうでもいい!

どこからでもいいから、

早く代役を見つけてこい!」





スタッフは、その声を聞くと、

転ぶように、駆け出した。





「社長。

俺が歌います!

今からなら、きっと…。」





梓が、真剣な表情で言った。



社長は、すぐに首を振った。





「駄目だ!

梓は、これから生放送の歌番だろ!

そっちに出て貰わないと困る!


こっちのことはいい。

早く行きなさい!」





梓は、一瞬考えたが、すぐに、返事をして、

スタジオを出て行った。





「あぁ。

どうすればいいんだ…。」





社長は、頭を抱えて、その場に座り込んだ。








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