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8.空気の読めない二人

○8○






積もる話は、長くなる。






これから丁度

A、Bクラス合同で行う体育なので、

(考えてみれば、合同だった…)





その時に、

話をしてくれることになった。









授業内容は、持久走。




女子は、体育館を10周。

男子は、15周。



広い体育館。

景色の替わらない所を

グルグルする。



それが、かなりキツイのだ。







「真面目に走らなくて、大丈夫?」



私が、そう聞くと、遠夜も梓も、



「15周なんて、

終わり五分で走れば、楽勝!」



なんて余裕綽々な感じって様子で。




私のペースに合わせて走ってくれた。







私は、走りながら、

二人の話を聞いた。










…そして、

ようやく、二人の話で、大体状況が掴めた。






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