Voice






あまりに、

その声が大きかったから、




体育の先生から、




「お前ら!

授業中だぞ!

話しながら、

ちんたら走るな!」



って、怒られてしまった。









私は、ため息をついた。




あぁ。

駄目だ。



梓に、逆らえない。




ここで、

遠夜とドラマやるなんて言ったら、

何を言い出すか。







今だって、

こんなに肩身が狭いのに、もっと酷くなる。







周りを見ると、視線が冷たい。







明らか、

梓や遠夜のファンに睨まれてるもん。






これで、

梓が屋上での出来事を話したら…。







…ぞーっとする。






< 254 / 369 >

この作品をシェア

pagetop