Voice


梓は、

そのまま、

私の手を引っ張って、




適当な席に座らせ、

当たり前のように

隣りに座った。









…一体

なんのつもりなの?






私が、

不審な顔で見ていると、




梓は、こっちを見て、

「ん?」と首を傾げて言った。








「なんだよ。

その険しい目付き。



何か言いたいことあるんなら、


口を使え!口を!」





私は、

息を着いて言った。








「それじゃあ、

遠慮なく、

単刀直入に言わせてもらいます。




…あなた、

一体何のつもりなの?」






梓は、

片眉を上げて

「はぁ?」と、

聞き返した。







「だから!!

なんで、挨拶の世話妬いて、



しかも、

馴れ馴れしく、


ちゃっかり、

私を隣りに

座らせたりなんかして。




…頭、

おかしくなったでしょ?」










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