Voice


「ベル、ナイト。

そろそろ、

スタンバイの時間よ。

準備は大丈夫?」







「はいはい!おまたせ♪

今、

美紀ちゃんのメイク、

終わったわよ。

後は、

スタジオ戻る時にね。」





レイミさんが、

私の頬っぺたを

つっついて言った。





「はい!

よろしくお願いします。」






…いよいよ。

この時が来たんだ。






「じゃあ、出ましょう!」





高丘さんの言葉に頷いて、

仮面を被った。






仮面を被ったら、

ナイトモードに切り替える。





私は、男性歌手。



Voiceのナイト。




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