Voice
『社長!
キャサリーが捕まりました!』
…キャサリー?
キャサリーって、確か…。
『ぉおっ!
キャサリーが捕まった?!
でかしたぞ!木下!』
社長の安心した声。
そして、言われた言葉。
『美紀ちゃん!
代わりが見つかったよ。
今日は、
どうにかなりそうだ。
安心したまえ!
無理して来なくても大丈夫だ。』
…代役。
「…ハハハ。よかったです。」
安心した。
けれど…。
…悔しい。
「美紀?」
遠夜が、
心配そうに私を見てる。
…これで、いいんだ。
これで。