Voice



走って来たらしく、

息を切らしていて、

見たことが無い位、

焦った表情で、そこにいた。





「遠夜…。

さっきはごめんね。


私…?!」





突然、

遠夜に抱きしめられた。




爽やかな遠夜の香水と

汗の匂いと

心臓の音。





そして、

いつもより、

近く聞こえる声。







「よかった…無事で。


本当に、

本当に心配したんだ。」









「と、遠夜!?」








ぎゃあー!!





何!?

何が起きたの?!






スタジオにいた人は

「キャー」

って叫んでる。


…そうなりますよね。






でも、

私も…いや、

私が一番ビックリしてる。








「し、心配かけちゃった…よね?

ご、ごめんね。遠夜。」







…心底思う。



遠夜の行動は

時に心臓に悪く、

そして危険!






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