Voice
…きっとね。





私、この人と、

似てるかもしれない。



そっかぁ。

だからデュエットも、

あんなに、合ってたのかもしれない。






私は、その時、大きな決意を固めた。








私も歌いたい!









歌が、一番好きなんだ!









私は、深呼吸をして、遠夜を見て言った。










「わかった!

私も何より、歌が大好きだから。


一緒に組もう!!」









すると、遠夜は、満面の笑顔で、

ぎゅっと握った手に、力を込めて言った。







「…良かった!!

すっごく嬉しいよ、美紀。

よろしく、な?」







私も、握る手に力を込めて、頷いた。









「こちらこそ!」








こうして、私のデビュー(?)は、決まった。













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