Voice

2.Voiceとナイト

♪2♪




「いやぁ~。

本当かい?

よかったぁ。」






社長は、半分涙目で、言った。




あれから。

私達は、一旦クラスに戻り、

普通に授業を受けた。






 そして、放課後の今、

学校の談話室にて、




こうして、社長と遠夜と私の三人で、

話しを進めていた。







「『一回きりでいい』なんて、話しちゃったけど、


『夜空』のCDが、とんでもなく売れて、


そんな訳にも、いかなくなってたんだよ。



君が断ったら、

本当にどうしようか思っていたんだ。」






社長は、息をついて言った。






「今回のCD、そんなに、

売れてるんですか?」






遠夜が、驚くように、聞くと、

社長は、目を輝かせて言った。






「すごいのなんのって…。

なんと、今までの倍だよ!

全国から、CDの取り合わせが、殺到してて、

生産が、間に合わない位にね!



今、事務所の電話は、

君達のテレビ出演や、仕事の依頼で、

パンク状態だよ。」







「「えーっ!!」」






遠夜と私、同時に、叫んだ。

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