Voice
「お、お父さん。

落ち着いて下さい。」



社長は、なだめるように言った。

しかし、父は逆に怒鳴るように言った。



「悪いですが、今は美紀と話しているんです。

あなたは、黙っていただけますか?」







「は、はい…。」






し、社長!

逆になだめられちゃったよ!




父は、社長が黙ると、

私を見つめて、言った。







「美紀、どうなんだ?」







私は、ゴクリと息を飲んだ。











…そうだ!




ここで、私の口から、

ちゃんと言わないと、駄目だ!



本気でやるんだから、

父や母にも、しっかり、

わかってもらわないと…。





反対されたまま、歌うなんて、

絶対に嫌だ!





勇気を振り絞って、話そう。












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