Voice
「お父さん、お母さん。

私、本気でやりたいの!

今までは、クラシック以外、

興味無かったし、



どちらかと言えば、

邦楽とか、嫌いだったけれど…。





今は…今は違う!

ベルの歌を聞いて、感動したの!

私も、歌いたい!

私は、何よりも、歌が大好きだから!」






私は、父と母を見て、頭を下げた。







「お願いします!

私に、歌わせて下さい!」








「美紀…。」



父は、すごく驚いた顔をしてた。













そして、母と二人で見つめ合うと、

突然笑い出した。









「わははは」 「うふふふ」










「 えっ!

何で笑うの?」









呆気にとられて言うと、母が言った。








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