Voice

3.プライド

☆3☆


し、処分って!!


私は、とっさに身の危険を感じて言った。





「し、処分って…。

私は何も見てないし、知らないですから!

ただ、さっき、たまたま、

ぶつかってしまっただけで…。」





すると、社長は、いかにも怪しい!

と言いたそうな顔で言った。





「ぶつかっただけ…か。

って、嘘つくんじゃないっ!!!

あろうがこと!

今、人気沸騰中である、

<謎仮面の歌姫『ベル』>を目の前として、



顔を見てない!



知らない!!




などという人はいないだろう!



何があったって、見るだろう??

そして、その情報を、どこかの雑誌かなんかに、

リークとかして



…はたまた、ファンクラブに暴露して

…ブツブツ…。」




最初は、私に話かけていたみたいだったが、



だんだん腹黒そうなことを


ブツブツと独り言のようにつぶやいていた。






駄目だ。

全然、話が読めん。




 そんな私は、首を傾げて、みんなに聞いた。




「あのぉ。。

ベルって、誰ですか?それ?」





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